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あやし うらめし あなかなし

2007年 5月26日(SAT)
来月から始まるお芝居で幽霊を演じるので、
最近、幽霊について色々と考える。
物腰、しゃべり方、居方。
人間の目に見えない時は、何しているんだろうとか・・。
考え出したら果てしない世界に吸い込まれそうで、
そして結局、「幽霊」と一口に言っても千差万別だなあ、という結論に達し、
幽霊という観点から考えるのは、やめにした。
ただ、"死んでいる"という前提で、そこにいて、
話したり、笑ったり、ご飯を食べたりするということは、どんなことなのかな、
と、その気持ちがまだ掴みきれない。
それはほんとに死ぬまで、未知の部分。
そんななか、
「あやし うらめし あなかなし」(浅田次郎著)を読む。

此岸と彼岸を彷徨うものたちを描いた奇譚集です。
私は極度の怖がりで、今までホラーというジャンルは、
映画も本も、ほとんど避けてきました。
なので、
「怖くて眠れなくなってしまったらどうしよう!」
と、少し不安だったのですが、
恐怖や憎悪といったものよりも、もの哀しさ、優しさ、可笑しさといったものが
滲み出ている、素敵な短編集でした。
その人の"感情"というものは、生も死をも超越して、そこにある。
命尽き果て、肉体がなくなったとしても、心は、永遠。
あなたのおうちは、ここですよ♪

2007年 5月21日(MON)
幼稚園時代の友人のお母様から、
「子猫をもらったの。すごく可愛いのでぜひ見にいらして。」
と、お誘い頂いたので母と一緒に会いに行きました。

つぶらな瞳でお出迎えしてくれた、キキちゃん。
見た瞬間に、恋に落ちました。
可愛すぎです。

まだ自分でミルクを飲めないので、注射器の様なものに入れて飲ませてあげるそうです。
ぐびぐびっと美味しそうに飲む姿は、まるで人間の赤ちゃんのよう。

その後は、じっと見つめあったり、

ぬいぐるみと一緒に遊んだり。(どちらがぬいぐるみか分からないほどの小ささ!)

たくさん遊んだら・・・

だんだん、

眠くなってきた・・・

にゃん。

最後はぐっすりと眠りにつきました。
この世に誕生してまだ一ヶ月。
奇跡のような愛らしさのキキちゃん。
この小ささのままでいてほしいほどだけど、
あっという間に大きくなるんだろうな。

またすぐに会いにくるからね!
宣伝日記

2007年 5月20日(SUN)

「神様の夜」の稽古中、ふきちゃんと。
手にしているのは、今回のチラシ。
右で風に吹かれているのが、私。
チケット、好評発売中です。
幽霊役、ただ今奮闘中です。
月島慕情

2007年 5月19日(SAT)

私は、月島とか佃とか築地とか、
あのあたりの土地に何故か惹かれる。
「月島」という場所は、
最初、海を埋め立てて大きな島を作ったことから建築の築の字をとって、
「築島」だったそうだ。
それが、その島の上にぽっかり昇る月があんまり見事だったことから、
いつの間にかお月様の島、月島になった。
自分がこれから嫁いで暮らしてゆく土地の名前の由来を、
こんなふうに話されたら、誰だってわくわくする。
毎日、ぽっかり昇る月を見ながら、ささやかな生活を送る幸せ。
太陽の光りを受けないと輝くことは出来ないお月様。
それはこの物語の主人公、吉原の太夫、ミノの姿と重なる。
時は明治。舞台は月島。
やっと掴んだ幸せの先にあった、真実。
心の琴線に触れる、珠玉の短編が7編。
一日ひとつ、読みました。
浅田次郎さんの日本語は、なんて美しいのだろう。
ほんの短い言葉で、情景が絵に描いたようにさあっと浮かぶ。
心の奥にどすんと響く。
ランチの女王

2007年 5月16日(WED)
お昼、久々にオムライスを作る。

ケチャップが新しくて出が良かったので、
ハート型にしてみました。
でも勢いがありすぎて、少々いびつなハートに。
家で作るときは、ケチャップをかけてしまいますが、
外で食べるなら、断然デミグラスソースが好きです!

洋食を作るときに、よく参考にしている料理本。
何年か前のドラマ「ランチの女王」の舞台になった下町の洋食屋さん、
キッチンマカロニの秘伝レシピがたくさん載っています。
オムライスを食べ終わった母が一言、
「ねえ、ランチを作る女王を目指したら?」
・・・。
聞こえはいいですが、道のりはかなり遠いです。
緑陰

2007年 5月10日(THU)

緑陰に 入りし一瞬 静かなり
神様

2007年 5月4日(FRI)
Newsにもアップしましたが、6月27日から7月1日まで、
朗読の夜シリーズ「神様の夜」に出演します。
そんなわけで春先に、原作の「神様」を読みました。
主人公の私が、クマとお散歩したり、河童たちの世界に足を踏み入れたり、
人魚を飼ったり・・・、
不思議な動物たちとの触れ合いを丁寧に描いた9つの物語です。
構成と演出を手がける桑原さんが、
「川上弘美を読む時は、パワーを使う。」
と言っていたのですが、私もそれにすごく同感で、
平易な文章なのに、そこに詰まっている"魂"みたいなものが、
とてつもなく深く大きく、果てしない。
一つ一つのお話を読み終えるごとに、
胸がいっぱいになってきて、
この思いをいったん静めないと、先には進めないような気がするのです。
今回私は、壷のなかに住む"コスミスミコ"という幽霊の女の子を演じます。
(アラジンと魔法のランプのような仕組みかな?)
よくある「うらめしや〜」的な怖さは微塵もなく、
ご主人様が壷をこすらないと外に出て来れず、
でもご主人様がいない時は勝手にでてきて冷蔵庫の中のものを食べちゃったりして。
感情豊かで、しゃべり方が独特で(ただいま研究中)、
幽霊なのに、"生き生きと"している不思議感たっぷりの女の子です。
今まで死んでしまう役はあったものの、
最初から幽霊を演じるのは初めて。
先日顔合わせがあったのですが、とても面白いことになりそうな予感がしました。
ぜひ多くの方に、観ていただきたいと思います。

最近、読んだ本。
「神様」、「ニシノユキヒコの恋と冒険」(川上弘美著)、
「壇」(沢木耕太郎著)。
「壇」は、沖縄へ行く空の上で読み終わりました。
作家の壇一雄の妻の話しを、沢木耕太郎が小説風にまとめたものです。
壇一雄は、妻のほかに別の女性がいて、
いわば二重生活のようなことを続けていたのですが、
そのことで妻である私が、どれだけ傷つき、悩み、それでも彼を愛し続けたか。
現代はよく女性が強くなっている、といいますが、
これを読むと、昔のほうがずっと強かったのではないかと感じました。
そしてどんな時でも、
人間としての誇りを忘れずに生きていかなくてはいけない、と。
それを忘れない限り、
最期には神様に、
「精一杯生きました。」
と胸を張って言える。
そう思いながら、地上よりずっと高い、青々とした空の上で、本を閉じました。
文房具やさんとか、たばこやさんとか、だんだん少なくなってるね

2007年 5月3日(THU)

家の近所に、昔ながらの文房具やさんがあります。
一度だけ、セロハンテープだったかホチキスの針だったかを買いに、
お店の中に入ったことがある。
時が止まったような店内で、店主は奥の座敷にいるようだった。
お目当てのものが置いてなかったので、あるかどうか聞きたくて、
「すいませーん。」
と何度も呼んだのだけれど、いっこうに返事がない。
誰も出てくる気配もない。
結局、諦めて出てきました。
こんなんじゃ、「ご自由にどうぞ。」といっているようなものだ。
なんのためにお店をあけているのか、さっぱり分からない。
そんな文房具やさんの前を今朝通ったら、こんな文字が飾られていました。
「賀正」
おそらく、今年飾られたものじゃないことは確かです。
孤独から生み出されるもの

2007年 5月2日(WED)
友人と、原美術館のカフェでランチ。

ぽかぽかと暖かい日差しのなか、
ゆっくりご飯を食べる。
ゆっくりご飯を食べると、ゆっくり喉をとおり、ゆっくり胃のなかに落ちてゆく。
美味しさも倍増。
大事なことだな、と思う。

食後、この美術館のエキシビション、
「ヘンリー ダーガー 少女たちの戦いの物語―夢の楽園」を観る。
孤高の天才といわれた、ヘンリー ダーガー。
幼い頃に両親と死に別れ、知的障害という診断を下され、更に施設へ預けられたあと、
青年期から81歳でこの世を去るまでの間、
ずっと一人ぼっちで、膨大な量の物語と絵画を制作したヘンリー ダーガー。
今回の展覧会は、
彼の絵画や、ずっと住んでいた部屋の写真などが展示されていました。
完全な孤独の中から生み出された作品たちは、独特の淡い色彩で、
とても繊細な感じがしました。
"少女たちの戦いの物語"とタイトルにあるとおり、
たくさんの少女たちが絵の中に描かれ、
楽しそうに走り回っている少女もいれば、武器をもって戦ったり、
捕らえられて苦しそうにしていたり・・・。
よく見ると、残酷で目を背けたくなるような姿も多かったのですが、
不思議と絵全体から伝わってくる雰囲気は、夢の楽園のようでした。
それはカラフルでありながら、淡く優しい色使いによって、
導き出されたものなんだなあと思いました。
どんなに愚かで残酷な戦いも、それを包み込む色でこうも印象が変わるということを、
この孤高の天才画家に教えられたような気がします

美術館の入り口の側にあった、公衆電話。
まるでそこだけ、「三丁目の夕日」のシーンみたいに、
昭和の匂いが漂っていました。
今では、これさえも展示物のよう。
馬刺しと明太子

2007年 5月1日(TUE)

絶品。
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